コミュニケーション
保育士を目指している大学生のA君。
毎回A君の前にレッスンを受けている小学4年生のBちゃんに歌ってもらって、
弾き歌いの実践練習をしています。
先日のレッスンではBちゃんの妹のCちゃんも参加してくれて賑やかなレッスンに。
前回のレッスンで、Bちゃんからリクエストのあった『うみ』を弾き歌いしました。
家では弾けていたという伴奏が、練習通りにはいかなくて何回もつまってしまいます。
何回も弾きなおすA君、BちゃんとCちゃんのことを気にする余裕もなくなってしまいました。
私は音楽の授業や、保育園・幼稚園での歌の時間は、歌を通した
『コミュニケーション』の時間だと思っています。
先生は練習通りの完璧な伴奏をすることではなく、その時できる範囲で、
こどもたちとコミュニケーションを図ることを一番に考えた方が、
お互いに楽しい時間になると思うのです。
その話を私がした後、BちゃんとCちゃんと向き合って、
みんなでアカペラで歌ったA君。 みんな楽しそうでした。
もちろんしっかり練習することも忘れずに!
何か考え事をしながらでもできるぐらい練習しないと、
弾き歌いは難しい、というのが私の実感です。
『練習してきます!』と宣言して帰ったA君、来週のレッスンを楽しみにしています!
吉永理恵
神戸女学院大学音楽学部音楽科ピアノ専攻卒業。
ピアノを富永裕子、前中明子各氏、声楽を小川明子氏に師事。
2014年3月まで県内の高校で音楽の非常勤講師を勤める。
現在、鳴門「第九」を歌う会等の伴奏活動を行いながら、
徳島県鳴門市で吉永ピアノ教室でピアノの指導にあたる。
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